浴びる程ポット
<浴びるほど飲めるとっくりとぐい/金津酒の器展出品>

<profile>
1952年 大阪生まれ
1972年 京都精華短期大学デザイン科卒業
     京都東山安井 加藤巌「利昌窯」にて絵付け修行 
1973年 京都市立工業試験場の研修生として入場
1974年 研修終了 信楽で「れいさい工房」設立
     以後19年間信楽を拠点として作陶を続ける
1993年 蒲生郡日野町に工房を移転
1999年 自宅展を毎年開催
2001年 第12回秀明文化基金賞を受賞  現在に至る
グループ展
1975年 「れいさい工房3人展」  <ギャラリー陶園/信楽>
1982年 「信楽陶形展」  <信楽伝統産業会館/信楽>
1985年 「女五個路展」  <京都書院ホール/京都>
1886年  二人展  <関西日仏学館/京都>
1987年 「セラミックアネックス シガラキ'87」'88〜'91                <滋賀県立近代美術館 信楽伝統産業会館>
1988年  MINO展「女流陶芸交流展」  <多治見文化会館>
     「招き猫展」<ギャラリー陶園/信楽>
1989年  「注ぐ器展」 <同上>
1991年  「信楽現代作家陶芸展」  <信楽伝統産業会館>
     「土 メッセージIN美濃」 <多治見文化会館>
1992年 '92日本六古窯サミット選抜展
       インテリアとしてのポット展 <ギャラリー陶園/信楽>
       インパクトアートフェステイバル<京都市立美術館>
1997年 「工芸家達の表現展」     <八日市文化芸術会館>
      二人展 with 廣川 純    <ギャラリー旬>
      二人展 with 田ヶ原 弘氏   <ギャラリーCUBU/信楽>     
1998年  「れいさい工房遊び仲間展」  <ギャラリー陶園/信楽>  
1999年  「鍋と器の冬支度展」     <ギャラリー幹/倉敷><横浜高島屋>
2001年  「五人歓女展」        <ギャラリー陶園/信楽>
2005年 G 竹/大阪, G 和み/倉敷
2006年 二人展<ギャラリーToyoda/京都> 以後毎年廣川純と2人展
2007年   二人展<ギャラリーにしかわ/京都> 以後隔年で廣川純と2人展
       二人展<しん大はし/長浜>同’08 ,'09 ’11
2008年  二人展<ギャルリーダダ/城崎>
       信楽ACT '10
2009年 二人展<小野町デパート/和歌山>
       二人展<南地ギャラリー/大阪>        
               秀明文化基金賞受賞者秀作展 (ギャラリー陶園/信楽)
                新宮神社野外展(まちなかアート/信楽陶芸作家協会展/信楽町長野)            ギャラリー陶園『それぞれの茶碗展』(まちなかアート/信楽町長野)
2010年 二人展<ファブリカ村ギャラリースペース/能登川>
         ノリタケの森ギャラリー(信楽陶芸作家交流展)
2013年    二人展<ギャラリーにしかわ/京都>
     <廣川純の土鍋 みのりの器展>沖縄三越   
     二人展<ギャラリーToyoda/京都>、’14同
2014年 ギャラリー雅/神戸元町<廣川純と2人展>
2015年 銀座三越百貨店「ねこカフェ展」
     ギャラリーにしかわ/京都河原町<中尾ルミ子氏と2人展>
個展
1986年 G マロニエ/京都
1990年 G 陶園/信楽
1992年 G GENKAI/東京  G 陶園/信楽
1994年 G CUBE/信楽  G 陶園/信楽
1995年 G KOHARA/信楽 
1997年 G マロニエ/京都
2000年 G そわか/京都
2001年 G 桃青/京都
2002年 G 陶園/信楽:秀明文化基金賞受賞記念展
       G 常/大阪
2003年 G 陶園/信楽 同’06 ’11
       G CHEMIN/京都
2004年 G 手児奈/名古屋
2006年 ギャラリーSophora/京都
2013年 ギャラリーIdea尾賀商店/近江八幡市
2014年 ギャラリーKOHARA/信楽
2015年 大阪阪急百貨店たち吉コーナー展
     京都清水朝日堂ギャラリー「蔵」
公募展
1988年 陶磁器デザインコンペテイション
1992年 高岡クラフトコンペテイション
1995年 「日清めんばち大賞展」'95 '96
1996年 日本クラフト展
1998年 朝日クラフト展 '98, '99, 2000, '04
2004年 伊丹クラフト展
      金津工芸の森クラフト展
      隼人の国クラフト展 
2007年 めしわんグランプリ 審査員特別賞
2008年 めしわんグランプリ 大賞 ’09入選 ,’14審査員特別ユーモア賞
2010年 ビアマグランカイ8 優秀賞
Public Collection
MIHO MUZEUM     : オブジェポットシリーズ
滋賀県立陶芸の森: オブジェ蓋ものシリーズ 

オブジェな器について
廣川 みのり は赤絵という技法で、普段使いの器や、普段には使わないだろうというような器を作っています。コンセプトは楽しいという事です。ニヤリとしてしまう、クスッと
作品を見て笑って下さればいいなあといつも思っています。
その為には、自らが作っていて、楽しくなければ、伝わらないなと思うのです。

例えば、<浴びる程呑めるとっくりとぐいのみ>は注ぎ口がシャワーになっていて、お酒を浴びる程呑めるようになっていますし、ぐいのみは夏茶わん位の大きさで、高台には、球体をつけてあるので、飲み干さなければ、卓には置けないようにしてあるというように、一応の笑いはとれる様に、考えてあります。
「一寸先は闇に灯り」という燭台のネーミングも、私的には、とてもオッケーだと思っています。
その他、「Two-Way骨つぼ」と云うのもありますが、これは蓋を、生前使用と、死後使用バージョンとの二つ作ってあります。生きているうちに、自分のお気に入りの骨つぼを用意して頂き、生前用の蓋を使用して、蓋ものとして楽しむ事もできるものです。

私が、物を創るときに私なりのつくり方のスタイルには、決まりごとがあります。それは、シンプルな形の組み合わせで、面白い形を探るという事です。
ひとつのピースはたいてい、ロクロを用いて出来る、球体や筒、三角錐、その組合わさった形、又はたたらで作った四角柱というように、とても分かりやすい単純な形、です。
それらを、組み合わせる事によって、どんな見た事もない形、何かに見えてしまう形、が立ち上がってくるのか、唯、まっすぐに乗せるだけではなくて、少し危なっかしいくらいの組み方でも、おもしろい形が表れてくれる事が狙いです。

普段使いの器について

普段使いの器を作る際に、心掛ける事は、くちあたり、持ち具合、に加えて、中途半端なおおきさ、という事でしょうか。
何故なら、一般的なきっちりした理想の寸法のものは、私が作っても良いけれど、他にも沢山あるから、少し視点をずらして、大きすぎる湯のみであるとか、かなり小さな湯のみでもいい。それが意外と他にも流用できて便利だったりするからです。
大きすぎる湯のみは向う付けや、氷をたっぷり入れて飲むアイスコーヒーにもいいですし、小さな湯飲みは、梅酒や、冷酒にも使えます。お茶漬け腕は、最近の作ですが、小丼にも、大飯喰らいのための飯腕にも、もちろん、お茶漬けにぴったりのおおきさです。






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