In^∪^**展覧会と最新情報!

信楽ACT出品作品と無事終了しました報告

黄色い玉子
信楽ACTが無事幕を下ろした。
私の作品タイトルは<たまたま玉子>。
楽焼きで焼いた玉子を、山熊製陶所の芝生に50個以上埋め、見に来てくれたお客さんに土の中に埋まってる玉子を探し出して、取り出して,気に入ればもってかえってもらうというもの。
だから,私の作品は近くに来てさえ表面には見えない。
黒板と,説明プリントと,作家表示キャプションに、気付いた人にだけ、私の作品を味わってもらう事ができるというしかけ。
どんなに大きな作品だって、それを見て何かを感じなければ何にもならない。判らないと,切り捨ててしまう人にとっては、作品はないも同じ事。
だから,これは気付いてくれた人の為の作品。気付くという時点で作品は楽しめるはずだし、味わってもらえる。
楽焼きはその名の通り、楽に焼けてしまう。だから,気の短い飽き性の私にはとっても,フィット。
おまけに、あんまりそれが上手く焼けてしまって、どの子(卵)をみても、ジ〜〜〜〜っと,見とれてしまい、埋める作業をしながら、あ〜〜〜んこんなん人にあげたくない〜〜。。てな事まで思いつつ、でも、どれだけの人が,楽しんで持って行ってくれるだろうか?と、期待もあった。
案の定、子供はこんなのが大好きで、私の留守中は5個も6個も持って走り回ってた,ガキがいたそうな。(一人1回やって言うてるやろ〜!字が読めんのか!)
特に、感銘を受けたのは、山熊製陶所のオーナーの I 氏。戦中派ながら、私たち作家を、長年何十人も見守ってきた人だけあって,私の作品にいたく感心して、喜んで下さった事。玉子を欲しいと言って、家族と掘りに来て、持って帰ってくれたのは嬉しかった。
私たち家族の信楽生活19年間を支えてくれた大家さんが、作品とともに帰ってきた私たちを心から喜んでくれた事は、とても大きな収穫だった。
こういう機会が与えられて、、この仕事を続けて来られた幸せと、人との付き合いが生む広がりの大切さを、作品を通じて再認識出来た。
それから、
信楽ACTに公私なく私心なく、情熱を傾けた代表のY君には心からお礼を言いたい。彼の柔らかな初志貫徹精神には脱帽しかない。彼を理論面やメンタル面で支えた、執行部やスタッフにも拍手!
彼には誰もが得てしてはまりがちな、上から目線というのが無い。だからこそ皆彼に付いて行ったのだろう。勉強になりますわ。
一応◎十年生きてると、若い彼の中にそういう他人の為にやったってる的、傲慢が隠れているかいないかの見当位は付く。大阪人的に言う「あほやから」自分のやりたい事を人にも楽しんでもらえるように、努力する。
あほでいいし、これからも付き合ってね。